小学校6年生 秋③
帰宅したわたしの異変に
真っ先に気がついた祖母。
「批呂子(仮名/母)!
すぐ来て!
みいたろ。が大変だ!」
祖母に呼ばれ飛んできた母。
母は髪の毛は乱れ太ももをつたう血を見て
言葉を失ったようだ。
呆然とする母に祖母は
「しっかりしい!」と体を揺さぶり
声を掛ける。
続いて祖母はわたしに
「何処でやられたんや!?」
「どんな服装だったか?」
「どんな髪型だったか?」
「見たことある人か?」
マシンガンのように問いつめる。
叱られてるような気持ちになったわたしに
「これは大変なことなんや。
ええか、相手は白い液体みたいなのを
出していたか?」
「出てたと思う。」
わたしは答えると、今度は母に
「今すぐ敏彦さん(仮名/父)に連絡して
帰ってきてもらい。
うちはまだ居ないか見てくるから、
うちが出たら家の鍵は閉めるんやで!」
「みいたろ。は今すぐシャワー浴びて
汚れている所をしっかり流しなさい。」
そう言って祖母は出て行った。